数学の価値観と、竜王戦
日々のハイレベル演習(旧)の9-7、正しく動かない2台の時計に関する問題が難しい。解けそうで解けないモヤモヤの中、今日は未解決ということで終わりっ!モヤモヤをすぐに解消するのではなく、しっかり胸に秘め、あるときフッと霧が晴れたようにモヤが無くなる爽快感を味わうこと。それが数学の醍醐味の一つであります…。
人から「数学の素晴らしさは何ですか?」と聞かれたら、表現は回りくどくなるが、今ならこう答える。
あくまで数学の中で得た教訓でも、それを人生論として置き換えた場合、何ら遜色なく実感できるところ。
先述もほら。
モヤモヤをすぐに解消するのではなく、しっかり胸に秘め、あるときフッと霧が晴れたようにモヤが無くなる爽快感を味わうこと。それが人生の醍醐味の一つであります…。
っていう感じでね…。
ところで。将棋の話題。
竜王戦の挑戦者が羽生二冠に決まったようだ。
いやしかし、とんでもなくドラマチックな状況が整ったな~。だって、
・羽生二冠が今回竜王を獲得すると、同時に通算7期達成により永世竜王の資格を取得する!(これにより七大タイトル全てで永世称号を獲得したことになる!)
※永世称号:引退後もその称号を名乗れる権利のこと(例→米長邦男''永世棋聖'')。各タイトルの永世称号獲得条件は通算~~期とか~~連覇とか非常にハードルが高いものなのだが、羽生二冠は既に竜王以外の六タイトルで永世称号を取得してしまっているスーパーマンなのだ。
・現在進行中の王座戦を防衛した場合、次の竜王戦で竜王位を奪取すると、タイトル獲得総数がちょうど100期に至る!
※ちなみに現役でタイトル獲得数第二位は谷川九段の27期。100期て…。
・そんな大記録のかかった竜王戦、相手が好敵手・渡辺竜王!(過去68回の対局で34勝34敗とまさしく実力伯仲!)
※渡辺竜王は竜王戦ですこぶる強いことで有名。過去に9連覇していて、その間二回ほど羽生二冠の竜王挑戦を退けた。現在、竜王と棋王の二タイトルで永世称号を持っている。竜王戦・王将戦・棋王戦という冬のタイトル戦での成績が特に良いことから「冬将軍」と呼ばれていた時期もあった。
なのだから。
竜王というタイトルは、渡辺明の台頭もあり、羽生二冠にとって最も縁遠いものになってしまっているが、実は彼が生涯初めて獲得したタイトルは竜王だった。今回もしかしたら、1期目と100期目が竜王で、しかも永世称号がついてきて、これにより永世七冠になるかもしれないって、どんな巡り合わせですか。今回ばかりは純粋に羽生さんを応援するしかないでしょう!