チャップリンの言葉を忘れないで。

9月ももうあと一週間。

この一か月は、異動による新しい仕事環境で神経ばかりをすり減らされる日々であった。皆真面目でマニュアルを大事にし何に対しても正解を定めている人達ですごいと思うが、自身にも他人にも厳しい人達でもあり、ミスが多く物覚えが悪く怒られるとプライドが邪魔して態度に出してしまう自分は冷たく扱われるのが恒例となってしまった。言いたいことが言えず、自分の気持ちを誰にも共有できない抑圧的な精神状態を何かしらの行動で打開しようする防衛本能からか、暴飲暴食してしまうようになり、たった一ヶ月でかなり太ってしまった。当然出費も増え、最悪な日々が続いている。

計算上、退職までの勤務回数はあと75回くらいになる。75回を単純に過ごすだけなら良いのだが、75回の中で何かを残すのが社員としての筋というものだろう。でも…こんな自分が果たして何を残せるのだろうか。絶望的な気持ちしか湧いてこない。

冷静になれている今のうちに、数日後の自分へ。

とにかく、自分の無力に絶望し、自分を滅して人に従い続ける日々は、あと4ヶ月続く。現在進行形の立場では非常に長い苦しみに感じるけれど、人生全体のスパンで見たら、とても短く貴重な期間になるはずだ。無力により人から白い目で見られ無力により打開できない辛さに耐える中で、自分が自分を表現できるかけがえのないものを既に持っていることがその時点でいかに幸せなのかを強く感情に焼き付けること。そして、自分の土俵で縦横無尽に立ち回れることが当たり前でなくいかに素晴らしいかを理解し、来る日に向けてすべき準備を抜かりなくしておくこと。

人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇である。

そう、チャップリンの言葉が本質と信じるべきなのだ。喜劇として良い要素になるように…少なくとも漫然と過ごすことだけは避けていくと良い……のだろう…。

毎日きついけど、少しでも前進できればと思う。